人生を振り返り自分ほど勉強しなかった人間を知りません。
学校の授業も、宿題もほとんどしなかったので、いつも授業中は、先生から[質問]されることを、恐れて背を丸めていた記憶があります。
意志が薄弱で、物事を最後までやり遂げたことがない為、今まで自分自身を信じたことがありませんでした。
こんな私が、「勉強」に関する本を紹介するのは変な話かもしれませんが、「勉強」しなかった分, 「勉強」に対して憧れが人一倍強いのです。勉強しなかった反省、勉強しなかった結果を知っている私が、この本を紹介します。
1.勉強は、「頭」でするものでなく「心」でするもの
2.勉強に手遅れなんてない
3.勉強の本質は「競争」ではなく「成長」にある
著者自身、周囲を山で囲まれた海辺の田舎町で勉強していたので「秘密の奥の手」も「確固たるノウハウ」もなかったと言っています。塾さえもない不十分な環境で、高校に入る直前に勉強を始めたにもかかわらず、「心」を鍛えれば環境や頭脳は何の問題にもならないことを固く信じて取り組んだ結果、ソウル大学法学部、延世(ヨンセ)大学経営学部、東新(トンシン)大学韓医学部に同時合格しています。
勉強の面白さを感じる方法は、「忍耐力」で決まるようです。ある程度できるようになるまでは、ひたすら退屈なものです。大概の人はこの退屈さが我慢できません。若い頃は特に、目先の刺激的なものや楽に成果を出したいと考えがちです。
それが、習慣となると人生のすべてを刺激的な欲に翻弄されるようになります。(わたしの人生がそのようになりました)
苦労せずに成果を得ようとする気持ちでは上達できません。面白くなるまでは本気で取り組まないといけないのです.自ら進んで苦労を受け入れ十分に取り組むまでは、結果を得ることはできません。ですから、勉強が面白くなるかどうかは、ほとんど「忍耐力」の勝負なのです。
効率がどうだとか小賢しい真似をする代りに、今のあなたに求められているのは、ありったけのエネルギーと時間を注ぐ「大げさすぎるほどの努力」です。これまで「勉強ができない」と思っていたのは、ちょっと真面目に努力すれば誰にでもできることを後回しにしてきたせいです。これは、能力不足のせいではなく、「苦労不足」のせいです。
勉強という「競争」に勝つ方法は何でしょうか。それは他人と競争をやめることです。
本格的に勉強する段階では、ライバルのことは、心の中から綺麗さっぱり消してしまいましょう。自分の気持ちを落ち着かせるだけでも精一杯なのに、そのエネルギーをよそ見するために使うのは愚の骨頂です。ひたすら「自分」と「自分の勉強」にのみ気持ちを向けるべきなのです。
勉強は結局、自分との戦いです。弱い自分の心との勝負です。自分が勝つべき唯一の相手は、他ならぬ自分自身なのです。自分に勝った瞬間、全てに勝てるようになります。
一番重要なのは自分の限界、スランプとの競走かもしれません。
これが自分の限界だと諦める前に、限界を突破する方法を探すほうがずっと賢明です。他人を追い越そうとするのでわなく、競争自体を超越すればいいのです。
この本は学生だけでなく社会人、老後を迎えた人までも全ての人が読んでも胸を熱くする本です。なぜなら、勉強は一人でする孤独な行為ですが、一生懸命行った行為は、周りの人に影響を与えるからです。ほとんど「根性論」ですが、昭和生まれの私はこの本が大好きです。
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