最近、身近で心筋梗塞や脳梗塞で亡くなったり、緊急搬送されたりする人が立て続いています。
私自身も、血圧・LdL高めの59歳で来年には60代に突入しますが、不安な事が多くなっていく日々です。
今までは、煙草・酒を飲み、好きな物を食べても健康でいられましたが、これからは生活を改善して行かざるを得ないと考えています。
著者紹介
1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒。精神科医。
高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたって、高齢者医療の現場に携わっている。
日々の生活の中で、高齢の人達を目にすることが多くなっていますが、健康格差を感じることが多々あります。
いかにしたら、長く健康で介護を受ける期間を短く出来るかは、70代にかかっていると著者は言います。
この本を通じて、日々の生活を見直して行こうと考えています。
・ 健康長寿のカギは「70代」にある
この人生終盤の活動期に努力して過ごすことで、身体も脳も、若さを保つことができますし、その後、要介護となる時期を遅らせることも可能になるのです。元気な80代へとソフトランディングしていくためには、とても大切な時期と言えます。高齢者の現実は、80歳で認知症が進んで会話がままならない人がいる一方で、それなりにこれまでの仕事や知的な活動を続けられる人がいたり、ノーベル賞をもらって立派なスピーチができる人さえいます。
寝たきりになってしまったり、日常生活動作の介助の必要な人もいますが、毎日、散歩ができたり、水泳やゴルフなどスポーツを楽しまる80歳の人もいます。
つまり、高齢者のほうが、身体能力や脳機能において、個人差が格段に広がっているのです。その高齢者が大多数となっていくこれからの社会は、まさに多様性に満ちた社会となるはずです。このような「健康格差」が生じるということが、これからの社会の特徴となります。
個々の能力差が大きくなっていく超長寿社会においては、その維持するための努力をしたかどうかが、その後の大きな差となって現れてきます。使い続けよういう意識や心がけが、誰にとってもますます重要となってくると言えます。
この人生終盤の活動期に努力して過ごすことで、身体も脳も、若さを保つことができますし、その後、要介護となる時期を遅らせることも可能になるのです。元気な80代へとソフトランディングしていくためには、とても大切な時期と言えます。高齢者の現実は、80歳で認知症が進んで会話がままならない人がいる一方で、それなりにこれまでの仕事や知的な活動を続けられる人がいたり、ノーベル賞をもらって立派なスピーチができる人さえいます。
寝たきりになってしまったり、日常生活動作の介助の必要な人もいますが、毎日、散歩ができたり、水泳やゴルフなどスポーツを楽しまる80歳の人もいます。
つまり、高齢者のほうが、身体能力や脳機能において、個人差が格段に広がっているのです。その高齢者が大多数となっていくこれからの社会は、まさに多様性に満ちた社会となるはずです。このような「健康格差」が生じるということが、これからの社会の特徴となります。
個々の能力差が大きくなっていく超長寿社会においては、その維持するための努力をしたかどうかが、その後の大きな差となって現れてきます。使い続けよういう意識や心がけが、誰にとってもますます重要となってくると言えます。
・ 老いを遅らせる70代の生活
70代に一気に老け込む人の典型は、仕事をリタイアしたときから、一切の活動をいっぺんにやめてしまうというケースです。これまで懸命に働いいてきたのだから、退職したらもう何もせず家でゴロゴロしたいと、指折り退職の日を待っている人もいます。
しかし、70歳まで現役で仕事していた人が、退職後の生活に何をやるのかを考えることまなくリタイアすると、一気に老け込んでしまうことが多いんのです。
働いているときは、デスクワークのような仕事であっても、通勤などで思っている以上に身体を使っているものです。それなのに、退職してから家にこもりがちになってしまうと、70代の人なら1ヵ月もすれば、運動機能はずいぶんと落ちてしまいます。
また、脳機能の面でも、働いていれば、日々、それなりの知的活動や他者とのコミュニケーションがあり、さまざまな出来事にも遭遇することになりますが、ただ、家で過ごしているだけでは、そういった脳の活動はなくなり、認知症のリスクが高まっていきます。
特に、前頭葉の老化が一気に進んでしまいます。前頭葉とは、創造性や他者への共感、想定外のことに対処するといった機能をもつ部分です。ここが老化していくと、何事にも意欲がなくなり、活動することがおっくうになって、運動機能の低下と脳の老化にさらに拍車がかかります。見た目の印象でも、はつらつとしたところが失われた、元気のない老人に変貌してしまうのです。
そうならないためにも、退職を迎えたら、これまでの仕事の代わりに次に何をやるのか、準備をしておくことが大切です。退職して、しばらくゆっくりしてから次のことは考えようなどと思っていると、いつのまにか、ダラダラと過ごす生活に流されて、それが、習慣になってしまうということもあります。
70代は元気とはいえ、前頭葉の老化はすでに40代から進んでいます。歳をとるほど、意欲が低下していくのは自然のことで、そもそも70代になれば意欲が若いころより低下していることが普通です。家にこもるよな不活発な生活スタイルを自然にしがちな年齢でもありますので、意識して退職後の活動を決めていおくことが大切です。
70代に一気に老け込む人の典型は、仕事をリタイアしたときから、一切の活動をいっぺんにやめてしまうというケースです。これまで懸命に働いいてきたのだから、退職したらもう何もせず家でゴロゴロしたいと、指折り退職の日を待っている人もいます。
しかし、70歳まで現役で仕事していた人が、退職後の生活に何をやるのかを考えることまなくリタイアすると、一気に老け込んでしまうことが多いんのです。
働いているときは、デスクワークのような仕事であっても、通勤などで思っている以上に身体を使っているものです。それなのに、退職してから家にこもりがちになってしまうと、70代の人なら1ヵ月もすれば、運動機能はずいぶんと落ちてしまいます。
また、脳機能の面でも、働いていれば、日々、それなりの知的活動や他者とのコミュニケーションがあり、さまざまな出来事にも遭遇することになりますが、ただ、家で過ごしているだけでは、そういった脳の活動はなくなり、認知症のリスクが高まっていきます。
特に、前頭葉の老化が一気に進んでしまいます。前頭葉とは、創造性や他者への共感、想定外のことに対処するといった機能をもつ部分です。ここが老化していくと、何事にも意欲がなくなり、活動することがおっくうになって、運動機能の低下と脳の老化にさらに拍車がかかります。見た目の印象でも、はつらつとしたところが失われた、元気のない老人に変貌してしまうのです。
そうならないためにも、退職を迎えたら、これまでの仕事の代わりに次に何をやるのか、準備をしておくことが大切です。退職して、しばらくゆっくりしてから次のことは考えようなどと思っていると、いつのまにか、ダラダラと過ごす生活に流されて、それが、習慣になってしまうということもあります。
70代は元気とはいえ、前頭葉の老化はすでに40代から進んでいます。歳をとるほど、意欲が低下していくのは自然のことで、そもそも70代になれば意欲が若いころより低下していることが普通です。家にこもるよな不活発な生活スタイルを自然にしがちな年齢でもありますので、意識して退職後の活動を決めていおくことが大切です。
・ 知らないと寿命を縮める70代の医療との付き合い方
70 代になったら、健康診断に対する考え方も゙変えたほうがいいでしょう。
健診で異常値と判定されると、医師の指導を受けて一生懸命、正常値に戻そうと薬を゙飲みます。このことが、その人を健康にするどころか、老化を加速させる結果を生んでいると私は考えています。血糖値や血圧を゙下げれば、身体はだるく、頭も゙はっきりせず、活動レベルはぐっと落ちてしまいます。
このように、検診結果を゙妄信して数値改善に取り組むことは、健康になるどころか、その人をどんどん「元気のない老人」にしてしまうのです。意味のない検査数値に踊らされるくらいなら、私は健診など受けないほうがいいと考えています。
もし、心筋梗塞や脳梗塞を本当に予防したいと考えるなら、心臓ドックや脳ドックをお勧めします。私は健康診断は無意味だと思いますが、心臓ドック、脳ドックはとても有効だと考えています。
心臓ドックを3年に一度でも受けていると、心臓を取り巻く冠動脈のどこかに、動脈硬化が進んで狭くなっている部分があれば、それを見つけることができるのです。そしてそれを発見できれば、事前に、バルーンやステントを使って、血管を広げることができます。
実は、この血管内治療の技術において、日本は世界のなかでもずば抜けて進んでいるのです。海外の要人が、こっそり治療を受けに来るレベルです。脳ドックでも、MRIを撮れば脳に動脈瘤があれば発見できることもあります。早期に発見できれば、カテーテルなどを使って、予防手技を受けることができます。
血管内治療の技術が進んでいる日本では、心臓ドックと脳ドックは、今後ますます有効なものとなるでしょう。
70 代になったら、健康診断に対する考え方も゙変えたほうがいいでしょう。
健診で異常値と判定されると、医師の指導を受けて一生懸命、正常値に戻そうと薬を゙飲みます。このことが、その人を健康にするどころか、老化を加速させる結果を生んでいると私は考えています。血糖値や血圧を゙下げれば、身体はだるく、頭も゙はっきりせず、活動レベルはぐっと落ちてしまいます。
このように、検診結果を゙妄信して数値改善に取り組むことは、健康になるどころか、その人をどんどん「元気のない老人」にしてしまうのです。意味のない検査数値に踊らされるくらいなら、私は健診など受けないほうがいいと考えています。
もし、心筋梗塞や脳梗塞を本当に予防したいと考えるなら、心臓ドックや脳ドックをお勧めします。私は健康診断は無意味だと思いますが、心臓ドック、脳ドックはとても有効だと考えています。
心臓ドックを3年に一度でも受けていると、心臓を取り巻く冠動脈のどこかに、動脈硬化が進んで狭くなっている部分があれば、それを見つけることができるのです。そしてそれを発見できれば、事前に、バルーンやステントを使って、血管を広げることができます。
実は、この血管内治療の技術において、日本は世界のなかでもずば抜けて進んでいるのです。海外の要人が、こっそり治療を受けに来るレベルです。脳ドックでも、MRIを撮れば脳に動脈瘤があれば発見できることもあります。早期に発見できれば、カテーテルなどを使って、予防手技を受けることができます。
血管内治療の技術が進んでいる日本では、心臓ドックと脳ドックは、今後ますます有効なものとなるでしょう。
・「70代の危機」を乗り越える
現在の60代後半から70代にかけての期間は、人生の中でもいくつもの困難に直面する時期になったと私は思います。
親や配偶者の介護や等しい人との死別、働き慣れた職場を離れるなど、超長寿化が進む中で、70代は新たな人生の節目となってきたと言えます。
若い時であれば、そうした人生の重大事も乗り越えていくことが比較的たやすいのですが、心身の機能が衰えてきた70代にとっては、かなりの負担になることもあります。
定年退職を契機に落ち込み、活動レベルが一気に落ちることは、老化を゙加速させる大きなリスクです。そのためにも、いつまでもふさぎ込んでいるのではなく、新たな仕事やボランティア、趣味の活動などを始めることをお勧めします。
仕事をすべてリタイアした人にとっては、趣味があるかどうかはとても重要です。特に男性にとっては、リタイア後に老け込むかどうかに大いにかかわっています。
理想的なのは、仕事をしているときから、リタイア後も続けられるであろう趣味をすでに見つけておくことです。
会社勤めをしているような人だと、どうしても仕事だけで時間が謀殺されてしまう傾向がありますので、意識して趣味を作ろうとしないと、定年まで無趣味できてしまうということがありますので、
意識して趣味を作ろうとしないと、定年まで無趣味できてしまうということがほとんどではないでしょうか。
退職すむまで無趣味出来てしまって、リタイアを目前にして、仕事を辞めてから何をしようかとあわてはじめる人はたくさんいます。ところが、いざ何をしょうか探そうとしても、前頭葉が老化していると、簡単にはそれが見つからないのです。
そうならないためにも、50代や60代の勤めているうちに、趣味を作っておくことが重要です。
70代以降になると、親しい家族との死別を経験することもあるでしょう。昔なら40代くらいで自分の親と死別していたものですが、いまでは70代になってから親を見送ることもふえてきました。配偶者との死別を経験する人も、70代にはだんだん増えてくるでしょう。
このような親しい人との死別からなかなか立ち直れず、うつになってしまう人もときにはいます。70代はセロトニンや男性ホルモンの分泌が減少してきているので、うつににりやすくなっているのです。
では、どうすれば、そのような死別を70代の人達はうまく乗り越えていけるのでしょうか。
親との死別については、子も高齢なことまあり、わかくして親を失うときほど大きなショックをうけないと思われがちです。しかし現実は、そうでもありません。実際に、60代、70代の人が90代の親と死別して、うつになってしまったような話はたくさんあります。
私がこれまで見てきたケースでわかったには、親の死がとてもこたえるという人は、親子関係に対する罪悪感にもっているということです。これまで不仲であったり、親不孝ばかりしてきた、親孝行もろくにできなかった、そんな思いが罪悪感となっていて、いざ親がいなくなってみると喪失感に耐えられなくなってしまうのです。
在宅介護を一生懸命やる人も、これまで親に何もしてあげられなかったという引け目があって、そのようにしている部分は大きいと思います。
日本人は、もっと、親が元気なうちに親孝行をするべきなのだと思います。おいしいものを食べに連れて行ったり、一緒に旅行をしたり、どんなことでもいいですから、もっと日常的に親孝行をして大切な経験を積み重ねるべきなのでしょう。それがあれば、親との別れを迎えたとしても、その経験が罪悪感や喪失感に苛まれることを救ってくれるように私は思います。
現在の60代後半から70代にかけての期間は、人生の中でもいくつもの困難に直面する時期になったと私は思います。
親や配偶者の介護や等しい人との死別、働き慣れた職場を離れるなど、超長寿化が進む中で、70代は新たな人生の節目となってきたと言えます。
若い時であれば、そうした人生の重大事も乗り越えていくことが比較的たやすいのですが、心身の機能が衰えてきた70代にとっては、かなりの負担になることもあります。
定年退職を契機に落ち込み、活動レベルが一気に落ちることは、老化を゙加速させる大きなリスクです。そのためにも、いつまでもふさぎ込んでいるのではなく、新たな仕事やボランティア、趣味の活動などを始めることをお勧めします。
仕事をすべてリタイアした人にとっては、趣味があるかどうかはとても重要です。特に男性にとっては、リタイア後に老け込むかどうかに大いにかかわっています。
理想的なのは、仕事をしているときから、リタイア後も続けられるであろう趣味をすでに見つけておくことです。
会社勤めをしているような人だと、どうしても仕事だけで時間が謀殺されてしまう傾向がありますので、意識して趣味を作ろうとしないと、定年まで無趣味できてしまうということがありますので、
意識して趣味を作ろうとしないと、定年まで無趣味できてしまうということがほとんどではないでしょうか。
退職すむまで無趣味出来てしまって、リタイアを目前にして、仕事を辞めてから何をしようかとあわてはじめる人はたくさんいます。ところが、いざ何をしょうか探そうとしても、前頭葉が老化していると、簡単にはそれが見つからないのです。
そうならないためにも、50代や60代の勤めているうちに、趣味を作っておくことが重要です。
70代以降になると、親しい家族との死別を経験することもあるでしょう。昔なら40代くらいで自分の親と死別していたものですが、いまでは70代になってから親を見送ることもふえてきました。配偶者との死別を経験する人も、70代にはだんだん増えてくるでしょう。
このような親しい人との死別からなかなか立ち直れず、うつになってしまう人もときにはいます。70代はセロトニンや男性ホルモンの分泌が減少してきているので、うつににりやすくなっているのです。
では、どうすれば、そのような死別を70代の人達はうまく乗り越えていけるのでしょうか。
親との死別については、子も高齢なことまあり、わかくして親を失うときほど大きなショックをうけないと思われがちです。しかし現実は、そうでもありません。実際に、60代、70代の人が90代の親と死別して、うつになってしまったような話はたくさんあります。
私がこれまで見てきたケースでわかったには、親の死がとてもこたえるという人は、親子関係に対する罪悪感にもっているということです。これまで不仲であったり、親不孝ばかりしてきた、親孝行もろくにできなかった、そんな思いが罪悪感となっていて、いざ親がいなくなってみると喪失感に耐えられなくなってしまうのです。
在宅介護を一生懸命やる人も、これまで親に何もしてあげられなかったという引け目があって、そのようにしている部分は大きいと思います。
日本人は、もっと、親が元気なうちに親孝行をするべきなのだと思います。おいしいものを食べに連れて行ったり、一緒に旅行をしたり、どんなことでもいいですから、もっと日常的に親孝行をして大切な経験を積み重ねるべきなのでしょう。それがあれば、親との別れを迎えたとしても、その経験が罪悪感や喪失感に苛まれることを救ってくれるように私は思います。
わたしも、これから60代を迎え人生の苦難を味わうことになるとおもいますが、避けて通ることはできないのでいろいろ勉強して乗り越えていきたいと考えます。
所詮、人間は最後の最後まで楽になる事わないのだなとつくづく思う今日このごろです。
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